よくあるご質問(FAQ)
控え矢板式係船岸6
Q. 機能
Q. 計算内容
Q. 設定
Q. 動作不具合(実行時)


Q&A. 機能
  1. 地盤反力係数を3/4するスイッチについて、出典論文を教えていただけないでしょうか
  2. お問い合わせいただいた、地盤反力係数を3/4するスイッチについて、出典論文は次の通りとなっています。

    港湾技研資料 No.219, 1975
    三橋郁雄:有限要素法による水平方向地盤反力係数の推定(2次元K値)

    港湾の施設の技術上の基準・同解説(下巻)平成19年7月 P.1021(g)

    直接3/4という数字は出ていませんが、港湾基準に記載の数値が3/4となっているためそのような項目としています。
    01132
  3. フリーアースサポート法の場合に、前面矢板のモーメントを計算する範囲に仮想海底面が選択できますが、それの根拠やどのようなケースにおいて使用するかを教えてください。
  4. フリーアースサポート法では、前面矢板の曲げモーメントを仮想ばり法により計算します。その際に仮想海底面を選択することができます。こちらは漁港基準での適用となります。下側支点部が粘性土地盤の場合、仮想海底面を考慮することができます。詳細は、漁港・漁場の施設の設計参考図書2015年版[上]P. 519〜の参照をお願いいたします。
    01694
Q&A. 計算内容
  1. 海側と陸側で腐食しろが違う場合の鋼管矢板の腐食後の断面性能の計算方法について教えて下さい
  2. 控え矢板式係船岸の場合、付属の商品概説書「腐食後の断面性能について 鋼管矢板/鋼管杭の場合」を参照してください。
    自立矢板式係船岸の場合、付属の商品概説書「腐食後の断面性能について 鋼管矢板の場合」を参照してください。
    01250
  3. 他外力を入れたためと思われますが、外力の大小に関わりなくメッセージ『せん断力0点が検索できませんでした』というメッセージが出ます
  4. フリーアースサポート法での矢板にかかる曲げモーメントは仮想ばり法を用いて算出します。その時の支点となるのは、タイ材取り付け点位置と仮想海底面位置あるいは、設計海底面位置となります。今回のケースでは、土中にその他の外力が作用していますが、その外力の作用位置が支点である仮想海底面よりも深い位置となっており、そのために正常に計算が行えないようです。プログラムでは、その他の外力は全て支点間にあるものと考えています。
    01226
  5. 「(ERROR)-受働側崩壊面交点位置が検索できません」というエラーが発生して計算が前面矢板までしかできません
  6. 崩壊面の交点位置が検索できないということなので、まず考えられることは「設計条件」−「粘性土」−「崩壊角規定値」に値が設定されていないということです。粘性土の常時・受働崩壊角/主働崩壊角は式では計算できないため入力値となっていますので確認してください。
    01229
  7. 控え工は腐食前、腐食後それぞれの検討はできますか
  8. チャンの方式の場合ではLm1を決定するβには腐食前を用い、断面を決定する場合には腐食後を用いております。
    01313
  9. たわみ曲線法で計算した場合、鋼矢板で計算してもPC矢板で計算しても根入れ長が変わらない
  10. たわみ角0点位置は、モールの定理を用いて計算しています。

    モールの定理では、仮想のはりに弾性荷重を載荷させてはりの計算を行うと、求めたせん断力がたわみ角になり、曲げモーメントがたわみになることとなります。

    その際、はりが全長にわたって同一の断面形状・材質、すなわちEIが一定であれば、M/EI荷重の代わりに、M荷重を分布荷重(モーメント荷重)として載荷し、たわみ角θ・たわみyを求める点のせん断力S'、曲げモーメントM'を計算し、その値に1/EIを掛けることにより算出されます。

    本システムの場合、矢板のEIは一定と仮定しています。
    よって、土圧から算出したモーメントを載荷し、各位置のせん断力S'を算出しています。
    ある位置のたわみ角θは、θ=S'・1/EIで与えられますので、S'で整理すると、S'=θ・EIとなり、これが帳票に印刷されている値となります。

    すなわち、この値を与えられたEIで割れば、各位置のたわみ角は算出できますが、今対象となっているのは、たわみ角=0の位置を算出したいだけですので、たわみ角は算出していません。

    以上のことから、載荷させているモーメント荷重はEIによらず、一定であり、またたわみ角0点位置も同じであるため、根入れ長も同じになります。
    EIにより変化するものは、たわみ角およびたわみです。
    01245
  11. 地盤反力係数を求める際に、計算方法として利用する”N値→Kh”を選択した時のqu=N/X(N/mm2)という式はどのような文献を使用されたのでしょうか
  12. 一般社団法人 鋼管杭・鋼矢板技術協会「鋼矢板 設計から施工まで」2014年改訂新版
    P102に記載されています。
    00625
  13. 道路橋示方書による地盤反力バネ係数はどのように算定されていますか
  14. 検討対象の土層がある杭に対して、1/β区間でのβの計算を行い
    その値を基に計算載荷幅BHを算定、この値を基に計算を行います。
    鋼管杭の径をDとした場合、βは次式で算定されます。



    1/β区間が多層地盤の場合、
    鋼管杭で使用するβは収束計算によって算定を行います。
    00383
  15. 横抵抗定数(kc,ks)をN値から算出した場合、値が思っているものと違うのですが。
  16. 本システムでは、部分係数を考慮した検討「考慮する」「考慮しない」により、内部で算出方法を振り分けています。

    ・「考慮する」の場合、『港湾の施設の技術上の基準・同解説(中) 平成30年5月』P.720〜の相関式により算出します。

    ・「考慮しない」の場合、『港湾の施設の技術上の基準・同解説(上) 平成11年4月』P.457〜の図表により算出します。

    01563
Q&A. 設定
  1. 矢板の腐食が1つしか入りません。矢板の途中で腐食が変わるときはどうすればよいのでしょうか
  2. フリーアースサポート法、ロウの方法、たわみ曲線法ではEIが一定のため腐食は1つしか設定できません。
    01305
Q&A. 動作不具合(実行時)
  1. 矢板間距離を指定して実行した場合、「全てのケースで指定距離を満足する突出長は検索できません」とエラーになります。何が原因でしょうか。
  2. 矢板間距離を設定した場合、その距離を満足するようにトライアル計算を行います。その際、指定した矢板の応力度や許容変位量が全て満足しなければ、計算が正常終了しません。
    もしも、おおよその突出長が分かっているならば、「控え工」ー「条件1」−「杭の仮想突出長」に値を設定し計算すれば、NGの帳票が作成されるため、ある程度判断することが可能です。
    01592